宿曜占星術と言うインドで誕生した占いがあります。インドから中国へ渡り、そして日本へやってきた古来の占い方法です。
そんな宿曜占星術には、27通りの生年月日による占い方法があります。
その1つが「氐宿(ていすく)」です。
27宿の中でも生涯に一度、必ず辛酸を嘗めてしまう宿だと言われています。
さて、そんな氐宿とはどの様な人生を歩んでいき、どの様な性格をしている宿なのか、開運方法なども書いてみましたので見ていきましょう。
氐宿の歩んでいく人生、運勢とは?
宿曜占星術の27宿の1つである氐宿の歩んでいく人生とは?
氐宿は、十二宮中の秤宮 (三足)と蝎 (一足)に属しています。この宿の人は生涯に一度必ず辛酸を嘗めると言われています。人生の一時期にどん底の生活を強いられるような苦しみが待っていますが、これを乗り越えて、以前にも増して財産を築きあげることができます。
それはいつどういう形で現れるのかは不明ですが、元来、氐宿は諸天・神仙を供養し、幸運を願うのが吉とされていますので救いがあります。この宿の人は、頑強な健康体に恵まれていて強い精神力も備えていますから、生涯心配することはありません。ただ1つ、同じ宿の人の中で差があるとしたら、曜日生まれの吉凶の他に生まれた家のことを考えてみます。
氐宿はなかなか物に対して執着がありますから、欲しいものが手に入りにくいと物欲を増大させることになり、後々への影響が良くありません。経済的に恵まれた家に生まれると他人との交際の方法もわきまえるし、性格は温和になって凶の現れ方が少なくなります。
子供の時は丈夫で少々放っておいても大丈夫です。普段はとてもいい子ですが、一旦すねだすと手のつけられないわがままな状態となってしまいます。親の方が諦めることがとても多いでしょう。
成人すると自由奔放に生きるのがもともとの性分ですから、待っていたように早くから親元を離れて自分自身の道を歩み出します。この頃になると、好悪の感情むき出しにしないで世間的には愛想良く振る舞うようになるのが特徴です。ことに若い女性は愛嬌が出てきて目上の人、上司に可愛がられます。友人間でも頼りにされて人気があります。楽しい青春を送ることができるでしょう。
女性は剛の性格で、男性が柔の性格となります。女性は男性より大柄でいかり肩の人が多いのです。
この宿の人は親孝行はしない方です。身内の者に対してはドライな面が出てしまいます。目の前で親がお腹が痛くなってうなっていてもさすってあげたり、薬局に走るような事はまずありません。これは自分の作る家庭に対する気持ちとは異なっています。
中年になって自分の家庭は子供を中心に円満な雰囲気を作り出すことができます。やや子供には恵まれにくい宿ですが、生まれればどんな面倒なことでも汚いことでも苦にならないで育てるでしょう。子供好きは、氐宿の特徴です。赤ちゃんや子供ならどこの子でも可愛がってしまうのが特徴です。
辛い時が来ても行動派で、とてもエネルギッシュな氐宿ですから忍耐強く挽回するでしょう。晩年まで精一杯働いて幸福を得ることができます。
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氐宿の結婚
男性は優しく、女性の方が強いので結婚運が少し異なります。
男性は結婚運が悪くありませんが、女性問題で家庭を破壊しないように若い時から気をつけると良いでしょう。内づらの悪い夫となりますが子煩悩でしょう。
女性は自由奔放に生きるので晩婚になりやすいのが特徴です。1度目の結婚は、生別か死別になる可能性があります。2度目の方が良い配偶者に恵まれると出ています。自分の子供は引き取ります。再婚の場合は、つれ子の面倒も見るようになるでしょう。家庭は女性本位ですが、子供は非常に可愛がって大切にする人です。
氐宿に向いている職業
大衆を相手の商売が吉となります。教師、保母さん、看護師、セールス、保険屋、証券外車、大衆的な飲食店などこの宿の人は体力もあり、どんな肉体労働も苦になりません。元来、外出するのがあっていますから、自動車のセールス、不動産業がぴったりです。
氐宿の性格とは?
この宿星第一に考えられる性格的特徴は、世間のいろいろなことをよく知っていて利口な人だということです。計画性があってとてもドライです。相手によっては言葉遣いも上手で、悪く言えばごまをすることもできるでしょう。活動的で1日たりともじっとしている事はまずありません。
秤宮なので実直さもありますが、人を天秤にかけて測ってみることも得意です。少しの「得」をするために大損をしているようなところが見られます。自分では良いつもりでも、外から観察すると氐宿の目的が丸見えになります。結局、大切な人、大切なものから逃げられてしまうのです。
第二の特徴は、強くの感情が激しいことです。表面に表さないことが多いけれど、嫌いなもの、嫌いな人への抵抗はとても凄まじいものがあります。その反面好きなもの、欲しいものへの執着も普通ではありません。なんとしてでも自分の欲しいものは手に入れてしまおうと思っています。いかなる手段を使ってでも強引にと言うところが少し問題なのです。
若い頃から愛情が良いので、周りの人たちに可愛がられてしまうと、世間の人はだれでも自分の言いなりになるようだと思ってしまうところがあります。自信過剰気味になった時、氐宿の良い面が消え悪い面が出てきます。これは、この宿星の運勢の吉凶を左右します。
もし、この宿星の人が婬逸(いんいつ)に落ちいることがあれば災難が降りかかると、宿曜経に説かれています。よほど注意して身を修めていくのがポイントでしょう。
氐宿の気をつけたい病気と病床
元来丈夫な体質ですが、交通事故に注意してください。怪我、心臓病、女性は婦人病、肩、腰が痛くなりやすいので、手当を早めにした方が良いでしょう。
氐宿の開運方法とは?
色情に関しての間違いを起こさぬよう注意しないと、一生を棒に振るようなことが起こってしまいます。物品に対する貪欲な心を増大させないことで、自動的な悪夢を避けることができます。
自分の欲望むき出しにするとかえって宝の山を逃してしまうことになるでしょう。本人はとても気がつかないので、もったいないと感じませんが、普段から本当の意味での優しさ、慈悲心を養って下さい。
思いがけない幸運を呼び込みます。そして、神仏に手を合わせる、そんな信仰の気持ちを捨てないことで開運していくことでしょう。