世の中には実に多くの占いがあります。
星座占い、手相占い、タロット、血液型診断、数秘術……それぞれが独自の理論を持ち、私たちの人生の指針として使われています。
その中でも、とりわけ「的中率が高い」と評判で、古くから信頼されてきた占術があります。それが 四柱推命(しちゅうすいめい) です。
四柱推命は、中国で西暦1100年ごろに誕生した歴史ある東洋占術で、生年月日と生まれた時間から、その人の性格・運勢・相性・結婚運など、あらゆる運命を読み解いていきます。
それでは、四柱推命について興味のあるあなたは、ぜひとも読み進めて下さい。
目次
四柱推命の基本:生年月日から「命式」を導き出す
四柱推命を始めるには、まず生年月日と可能であれば出生時間が必要です。
これらの情報をもとに、「命式(めいしき)」という人生の設計図を作成します。
命式には、「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」という4つの柱があり、そこに干支・五行・通変星などの要素が組み込まれていきます。
これが「四柱」と呼ばれる所以です。
四柱推命は、「当たる占い」としての評判が高い理由のひとつに、その情報量の多さと緻密な分析力が挙げられます。
命式を読み解くことで、その人の性格、才能、適職、恋愛傾向、結婚運、健康運、さらには未来の運気の流れまでを知ることができるのです。
四柱推命の調べ方|自分で命式を出すには?
四柱推命を調べるには、下記の情報を準備しましょう。
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自分の生年月日(西暦)
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出生時間(※分からなくても占えますが、精度が向上します)
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占いたい相手の生年月日(相性を見る場合)
インターネット上には命式を自動で計算してくれる無料の四柱推命命式作成サイトも多くあります。
ただし、精密な判断が必要な場面では、プロの占術師に相談するのが理想的です。
通変星から読み解く10の性格タイプ
四柱推命では、「通変星(つうへんせい)」という10種類の星から性格や行動パターンを見ていきます。
| 星の名前 | 意味・性格の特徴 |
|---|---|
| 比肩(ひけん) | 独立心が強く、信念を貫くタイプ。頑固さも併せ持つ。 |
| 劫財(ごうざい) | 表向き穏やかでも、内に強い野心を秘める。 |
| 食神(しょくじん) | のんびりタイプで、人生を楽しむ天性の才能がある。 |
| 傷官(しょうかん) | 感受性が強く、繊細。芸術的センスに優れる。 |
| 偏財(へんざい) | 社交的で商才あり。好かれやすいが飽きっぽい。 |
| 正財(せいざい) | 堅実で真面目。信頼されやすいが柔軟性に欠ける。 |
| 偏官(へんかん) | 義理人情に厚く、リーダーシップを発揮。 |
| 正官(せいかん) | 品格があり、組織内で評価される優等生タイプ。 |
| 偏印(へんいん) | 独創的で自由を好む。マスコミや自営業に適性あり。 |
| 印綬(いんじゅ) | 学問肌で知性派。伝統や教育分野に向いている。 |
これらの星の組み合わせにより、個人の気質・行動パターンが読み取れるのが四柱推命の魅力です。
四柱推命を使った相性の見方
四柱推命には、10パターンの人それぞれの性格があります。
1.比肩(ひけん) 独立心や闘争心が旺盛でプライドが高い性格。かなり頑固で自分の考えを曲げることを嫌います。
2.劫財(ごうざい) 見た目はやわらかい印象なのに、根っこの部分は相当の野心家です。自分のことしか考えていないところがあり、周囲を困らせる性格をしています。
3.食神(しょくじん) 衣食住に恵まれた一生を送ります。無邪気でかわいらしい性格です。おっとりしていて闘争心がまったくと言っていいほどほとんどありません。
4.傷官(しょうかん) 神経がデリケートすぎるため、まわりに反抗的な態度を見せたり、逆に自分自身が傷つきやすかったりします。見た目にも美形の人が多いです。
5.偏財(へんざい) 好奇心旺盛で、商売に向く明るい性格です。どこかしら華があり、人によく好かれます。ただし飽きっぽいという弱点もあります。
6.正財(せいざい) 地味でまじめな良妻賢母的な星です。手堅く稼いで着実に財をなす人です。ただし融通が利かない、おもしろ味に欠けるなどの無粋な面もあります。
7.偏官(へんかん) 義理人情のために生きているような人です。男性も女性も一本気で、困った人を見捨てられない親分肌の性格です。
8.正官(せいかん) 折り目正しい生活を好む人です。組織の中ではしっかりと勤めを果たすためよく出世します。人柄や行動に品の良さを感じさせます。
9.偏印(へんいん) 好奇心旺盛で変化のある生活を好みます。大衆を相手にする仕事やマスコミ業に向きます。束縛が嫌いなので勤め人よりは自由業、自営業向き。
10.印綬(いんじゅ) 古いものや伝統的なもの、学問を好みます。頭脳明晰な人が多く、資格試験などにも縁があります。
四柱推命の五行から見る相性|「木・火・土・金・水」の関係性とは?

四柱推命では、すべての人間を「五行(木・火・土・金・水)」のいずれかに分類します。
この五行の相性を知ることで、恋愛・結婚・仕事などにおける人間関係のヒントを得ることができます。
相性の良い五行の関係(生じる関係)
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金 → 水
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水 → 木
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木 → 火
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火 → 土
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土 → 金
この関係はお互いにエネルギーを生み出す「生(しょう)」の関係で、相手との協力や理解が得られやすいです。
相性の悪い五行の関係(剋する関係)
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金 → 木(木を切る)
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木 → 土(土を突き破る)
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土 → 水(水を濁らせる)
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水 → 火(火を消す)
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火 → 金(金属を溶かす)
これは「剋(こく)」の関係と呼ばれ、対立や摩擦が生じやすくなります。
恋愛でもビジネスでも、五行のバランスを見て相性をチェックすることは非常に有益です。
結婚運の見方|四柱推命で幸せな結婚生活を手に入れるには?
結婚は人生の大きな転機のひとつです。
誰もが「良い相手と出会いたい」「幸せな結婚生活を送りたい」と願うもの。
しかし現実には、「思っていた結婚生活と違った」「相手との性格の不一致に悩んでいる」といった問題も少なくありません。
そんな時こそ、四柱推命による結婚運の診断が役立ちます。
四柱推命は、生年月日と生まれた時間から「命式(めいしき)」を導き出し、その人の結婚運・配偶者との相性・夫婦生活の傾向などを詳細に分析することができます。
結婚運を見るポイントは「日支」と「通変星」
四柱推命において、結婚運を示すカギとなるのが「日支(にっし)」と呼ばれる要素です。
日支とは、命式の中でも「日柱」の地支の部分を指し、ここには配偶者・結婚相手との関係性や夫婦の在り方が色濃く反映されます。
また、日支に潜む「蔵干(ぞうかん)」が重要で、ここに現れる通変星の種類によって、結婚運の良し悪しや相手との関係の傾向を読み取ることができます。
自分の「日主」が強い or 弱いかで見方が変わる
四柱推命では、まず自分自身を表す「日主(にっしゅ)」が強い命式か、弱い命式かを判断します。
そのうえで、日支にどのような通変星があるかを見ることで、結婚運の傾向が見えてきます。
【日主が強い人】
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**日支に「官星」「財星」「食傷星」**がある場合は、配偶者運が良好。
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官星:正官・偏官(異性との縁・結婚の安定性)
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財星:正財・偏財(配偶者との経済的バランス)
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食傷星:食神・傷官(子宝・家庭の幸せ)
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→ 日常的に安定した結婚生活を送りやすく、良縁に恵まれる傾向にあります。
【日主が弱い人】
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**日支に「印星」「比劫星」**がある場合、結婚相手が支えとなり、良い夫婦関係に。
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印星:印綬・偏印(支援や保護を受ける結婚)
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比劫星:比肩・劫財(精神的なつながりが強く、対等な関係)
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→ 配偶者が自分をサポートしてくれるタイプで、パートナーとの信頼関係が深まるケースが多いです。
結婚運を高めるための重要要素|「大運」と「流年」の影響
命式だけでなく、大運(たいうん)や流年(りゅうねん)といった年ごとの運気の流れも、結婚運に強く関係しています。
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大運で官星が巡る時期は、結婚に適したタイミング。
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財星が巡る時期は、恋愛運が高まり結婚のチャンスが訪れやすくなります。
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逆に、剋(こく)や冲(ちゅう)などの影響が強い年は、結婚話が破談になったり、夫婦間にトラブルが生じる恐れもあるので注意が必要です。
つまり、「今が結婚に向いている時期かどうか」を見極めるには、大運と流年の確認も欠かせません。
相手との相性も「日干支」や「五行のバランス」で判断
四柱推命では、相手との相性を見る際に、日干支(にっかんし)同士の関係や、命式の五行(木・火・土・金・水)のバランスを分析します。
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五行の相性が良い場合、自然と相手との調和がとれやすく、ケンカやすれ違いが少ない。
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逆に五行が相剋関係にある場合、性格や価値観のズレから衝突が増えやすくなります。
結婚相手を選ぶ際に、相性が合う人かどうかを事前に四柱推命でチェックしておくことで、トラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
現代の結婚観と四柱推命の活用法
現代は共働き世帯や多様な家族の形が一般的になってきました。
パートナーに求めるものも「安定」「経済力」だけではなく、「価値観」「ライフスタイルの一致」「相互理解」などが重視されるようになっています。
そのような複雑な時代においても、四柱推命は「自分にとってどのような結婚が向いているのか」を明確に示してくれます。
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恋愛感情に流されずに、相性や価値観の一致を見る
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結婚に適した時期を見極める
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自分の傾向を知り、冷静に判断する
これらの判断材料を持つことが、幸せな結婚生活への近道になります。
四柱推命 星 の見方|通変星を理解して自分自身を深く知る方法

「四柱推命の“星”って何?」「通変星ってどう読むの?」「命式のどこを見ればいいの?」
そんな疑問を持っている方に向けて、この記事では四柱推命における「星の見方」を基礎から丁寧に解説します。
四柱推命とは、生年月日と出生時間から「命式(めいしき)」と呼ばれる個人の運命図を作成し、性格・才能・相性・運気の流れなどを分析する東洋占術の一つです。その命式を読み解くカギとなるのが、「通変星(つうへんせい)」と呼ばれる“10の星”。
これらの星を正しく理解することで、あなたの本質・行動パターン・恋愛傾向・仕事の適性までも明らかになります。
そもそも「星」とは何を意味しているのか?
四柱推命でいう「星」とは、あなたの命式に現れる性格や傾向を表す象徴的な要素です。
中でも、代表的なのが以下の10種類の「通変星」です。
| 星の名前 | 性格や傾向の特徴 | 補足 |
|---|---|---|
| 比肩(ひけん) | 独立心・自我・マイペース | 頑固で自己主張が強い |
| 劫財(ごうざい) | 野心・対抗心・行動力 | リーダータイプ、競争好き |
| 食神(しょくじん) | 朗らかさ・創造性・食の縁 | 癒し系でのんびりした性格 |
| 傷官(しょうかん) | 繊細・感受性・批判精神 | 芸術肌でカリスマ性も |
| 偏財(へんざい) | 社交性・ビジネスセンス | モテるが飽きっぽい |
| 正財(せいざい) | 堅実・真面目・信頼性 | 安定した努力家タイプ |
| 偏官(へんかん) | 情熱・決断力・正義感 | 勢いがあり人助け精神が強い |
| 正官(せいかん) | 品格・秩序・ルール重視 | 公務員・会社勤め向き |
| 偏印(へんいん) | アイデア・独自性・発想力 | 型破りな天才肌 |
| 印綬(いんじゅ) | 学問・記憶力・育成力 | 頭脳明晰で学びを好む |
これらの星が命式のどこに現れているか、複数出ているか、組み合わせはどうか――それによって、あなたの本質が深く読み取れるようになります。
命式のどこに「星」が現れるのか?
命式には「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」という4つの柱があり、それぞれに天干(てんかん)と地支(ちし)という2つの要素が存在します。
通変星は主に天干の干同士の相性や関係性によって導き出されます。
特に重要なのは「日柱の天干(=日主)」です。
これは「あなた自身」を象徴する最も重要な部分であり、この日主に対して他の干がどのような関係にあるかで、通変星が決まります。
自分の通変星を知る方法(初心者向け)
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命式作成ツールを使う(「四柱推命 命式 無料」などで検索)
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生年月日(+出生時間)を入力
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表示された命式から、自分の「日主」と「各柱の天干」を確認
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それぞれが日主に対してどんな関係を持つかを確認(これが通変星)
※サイトによっては、自動で「比肩」「食神」などの星名を表示してくれるため、初心者でも簡単に確認可能です。
星がどこにあるかで意味が変わる!四柱別の解釈
同じ通変星でも、どの柱に現れているか(年・月・日・時)で意味合いが変わります。
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年柱にある星:幼少期や先祖・家庭環境との関係を表す
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月柱にある星:社会的評価、職場、人間関係
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日柱にある星:自分自身と結婚・配偶者運
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時柱にある星:晩年運や子どもとの関係、将来の目標
例:
「食神」が日柱にある人は、配偶者や家庭との縁が穏やかで幸福感が高い傾向があります。
一方で、「傷官」が月柱にある人は、職場で繊細さや批判精神が裏目に出ることも。
同じ星が複数あるとどうなる?
通変星が命式の中に複数出現している場合、その星の性質が強調されます。
たとえば「比肩」が複数あれば、独立心が強すぎて協調性に欠ける傾向が出やすくなります。
逆に「正財」が多ければ、堅実すぎてチャンスを逃す傾向も。
ここで大切なのは、「多い=良い」というわけではなく、バランスが重要であるということです。
星の見方をマスターすることで、人生の選択が変わる
通変星を知ることは、自分の強みや弱みを客観的に知ることにつながります。
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適職・仕事運を知りたいなら、「正官」「偏官」「財星」に注目
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恋愛・結婚運なら、「官星」「財星」の位置を確認
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自己表現や才能なら、「食傷星」「印星」がヒントになります
さらに、相手の命式と比較することで相性や協調ポイントもわかるため、人間関係においても四柱推命の星の見方は非常に有効です。
まとめ|四柱推命の星(通変星)を理解すれば、自分がもっと好きになる

四柱推命の星の見方をマスターすることで、自分自身の本質や才能、性格的な傾向を深く知ることができます。
それは、今後の人生における進むべき道や、人との付き合い方を明確にするための重要なヒントとなります。
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通変星の種類と意味を理解する
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命式のどこに星があるかを確認する
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自分のバランスと相性を見る
「なぜ自分はこの道を選んだのか?」「なぜ人間関係で悩むのか?」
そんな疑問の答えが、きっと命式の中に隠されています。
まずは無料の命式作成ツールで、自分の「星」をチェックしてみましょう。
あなたの中にある“本当の自分”が、そこにきっと現れているはずです。