宿曜占星術と言うインドで誕生した占いがあります。インドから中国へ渡り、そして日本へやってきた古来の占い方法です。
そんな宿曜占星術には、27通りの生年月日による占い方法があります。
その1つが「虚宿(きょすく)」です。
27宿の中でも独自の人生理論を持っている宿だと言われています。
さて、そんな虚宿とはどの様な人生を歩んでいき、どの様な性格をしている宿なのか、開運方法なども書いてみましたので見ていきましょう。
虚宿の歩んでいく人生、運勢とは?
宿曜占星術の27宿の1つである虚宿の歩んでいく人生とは?
虚宿は、十二宮中の磨羯宮(二足)と瓶宮(二足)に属しています。人体では「腎と小腸」に当たります。
この宿星は子供の時は運が良く、青年期から中年期あたりまで苦労して運勢は中落ちしますが、自分の持っている独自の人生理論が活きて晩年には幼少時代よりすごく運勢が上昇します。二十七宿の中でもこの宿星は一風変った精神性の持ち主がとても多いと言われています。
子供の頃は可愛らしくて、小学校の先生にも可愛がられるタイプの利発で気が利いて甘えん坊です。親にいつもまつわりついていますが、そうすると友達間ではいじめられる方にもまわされてしまいます。子供でも親の事は全部わかってしまうような子供ですが、この時代にちやほやと甘やかすのは良くありません。一番大切なのは、この時良い人生のお手本を示してくれるよ両親や祖父母の生き様です。それとなんといっても基礎教育です。なんとこの二つが後年活きてくるのです。
これから説明いたしますが、この宿の人の人生には二つの難関が待っています。
第一は青年期の十五、六歳からちょうど婚期を通じて運勢が下降しています。それに加えて外目には全然わかりませんが、この宿星の心の中は精神的苦悩で満ち溢れているのです。
この宿の人は、頭が良くて直感力はナンバーワンです。感受性も強いので他の人の何倍にも物事が感じられるのです。プライドも一番高いのですが臆病さも同程度で、この二つの矛盾したものが住みついているわけです。これは両親に反抗的になったり、登校拒否、時には男子ならバットを振りまわすとかいうような現れ方をしてしまいます。内心の気持ちが爆発するのです。
精神的な苦しみと葛藤とにもがき苦しんだ末、人生哲学や運命学、ミステリアスな神秘の世界に興味を持ったり、またはスピリチュアルな信仰に入って宗教的な執行を試みたりもします。こうしてこの人なりの人生論が身に付いてきます。言い換えれば、精神的苦労を知ってこの人自身が救われるのです。
中学、高等学校の入試の時も普段より偏差値を相当落とすような運の悪さがついてまわり、大学も高望みはできず入っても中退する人も出てくることでしょう。それに放浪性がありますから年中ぶらりと出かけてしまいます。職業は、大きな組織の中で同僚と足並みを揃えたり人に頭を下げたりするような場所は、間違って入ってもすぐ変えます。でも一生食べるのに困るような事はありません。この人は努力もするし、人にも良くされます。無駄なお金は一切使わない人ですから。
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第二の難関と言うのは、三十代に何か人に騙されるとか、他人の借金を背負うとかで、大変なただ働きをさせられることが起こります。一説には親の財産を全部無くして、また前以上に取り戻す人とも言われています。とにかく安心してください。この事件も乗り越えることができます。精神性の宿星の真価がやっと発揮されて、中年以後の上昇運へと導いていくのです。
アイディアのひらめきは抜群なので他人より一味違った蓄財法や生活方法を考えます。急に財をなす人もいますが、徐々に作る人もいます。晩年は一生涯で一番良いはずです。家庭的にも苦労した分だけ人間味を増して家族仲良く暮らせます。子供はとても多い方です。身体は弱い方ですが、自分で健康法や運動や養生を心がけて長生きとなることでしょう。
運を開く27宿の教え 宿曜占星術 (説話社占い選書8)
虚宿の結婚
男性、女性とも晩婚です。結婚後、苦労が多く配偶者に辛い思いをさせるようですが、晩年になると夫婦仲はとても良くなります。自分の家庭や子供を守る気持ちは大変なものを持っています。
男性は、あまり選り好みはしません。妻にも子供にもとても優しく教育熱心です。女性は、親の進める結婚はしません。一説にこの宿の妻は、家を害すると言われていますが、中年には従順な妻となります。ただ、お金を非常に頼りにして、夫がダメなら自分で株でもして儲けようと考えたりする強い奥さんでもあります。
虚宿に向いている職業
この宿星の向いている職業としては、一人で成り立つ職種が向いているとされています。または大きな組織の中にいても、上の人物の参謀役か右腕、ブレーンになるとこの宿の人の持ち味がとても活かせます。
作家、歴史研究家、文化人類学者、考古学者、教師、学習塾の経営、料理研究家なども適職です。編集、コンピュータープログラミング等も向いています。また車の運転がとても上手で、運動神経が発達しているので活かすと良いでしょう。
虚宿の性格とは?
二重、三重の人格かと言われる人ですが、男性、女性とも知的感覚もスッキリした感じです。ただ、人と話をする時にちょっと顎を引いて、「この人何を考えているのかな、どうかな…」といったような顔つきをしているように見えるのがこの人の特徴です。人当たりは柔らかで声も優しくて説明するような話し方をします。夢とロマンを追う人であり、文学的な素養があって歴史書、宇宙とかスピリチュアル、占いなども愛読書のうちになるでしょう。同一人物の中に、己が一番だという信念と、一方、他の人はどう考えているのかと言う心配な部分とが同居していて、この宿星の心の複雑さは周りのものには、到底計り知ることができません。
若い時から苦労して積み上げた人生哲学がなんといってもこの宿星の強みです。でも、そうすると子供の時からちやほやとされてしまい、現実面での保護ばかりを受けて育ってしまって強さがなくて心の旅路ばかりを続けている人は、実生活でもあちらこちらと巡り歩いてしまい、めちゃめちゃな人生を送ることになってしまいます。おどおどして惨めなってしまいます。一番霊界に近いこの宿星が教えてくれるものは、人間の心の問題だと考えられます。
虚宿の気をつけたい病気と病床
生まれつきは弱い体質ですが、健康に留意すればとても長生きのできる人です。精神的なバランスを崩さないようにしないと、原因の判然としない病気になることがあります。
鼻、肺、呼吸器の病気、喘息などには特に注意してください。精神的な安定を得るためには、旅や読書、登山などを試みるのが良いのです。そうする事で精神的にも穏やかになれ、ストレスを溜めず病気になりにくくなることでしょう。
虚宿の開運方法とは?
人と平らかに付き合うことです。すなわち、嫌いな人にも声をかけるし、好きな人だけにしか話さないことなどは止めるとか、態度をきちんとすると心が怯えることがとても少なくなります。
現実的に旅行することは、開運につながっていきますが、この宿の人は「心の旅路」が多いので、むしろ精神的な拠り所を見つけて、正しい活動でたくさんの人々を前に導くことができれば最高です。生活をきちんとすることが開運のためにとても良いでしょう。